第4回日本航空宇宙学会　関西支部　研究分科会開催のご案内

日　時　：2019年1月21日（月）16：15～17：45

会　場　：大阪府立大学　工学研究科　Ｂ6-105教室

〒599-8531　堺市中区学園町1-1

http://www.osakafu-u.ac.jp/access/index.html

講　演　：宇宙を広く深く見渡す巨大なサブミリ派単一望遠鏡

国立天文台　教授　川邊　良平氏

講演概要：本公演では、口径50ｍクラスの巨大サブミリ波単一鏡（日本名はLarge Submillimeter Telescope:LST)や目指す天文学などについて紹介する。観測波長帯は、4ｍｍ(70ＧＨｚ)か0.3ｍｍ(950ＧＨｚ)であり、0.5度角の広い視野を目指している。45ミクロン以下の鏡面精度の口径50ｍの主教面を実現するために、可動主教構造(Adaptive Surface Control)を組み込み、重力変形や熱変形、さらには風負荷による変形を補正する計画である。主教形状を計測するために、電波ホログラフィー法や波面センサー計測技術を適用し、主鏡面の変形の補正も行う計画である。検出器としては、超伝導技術を適用した多色のミリ波サブミリ波のカメラ（数万画素）や、集積回路型のフィルターバンクを用いた大規模の分光イメージング装置、さらには高分散分光装置などを搭載する計画である。広域サーベイを通して、初期宇宙における銀河や巨大ブラックホール形成などの未解決な謎に挑み、重力派源などの突発天体の観測などにも用いて時間領域天文学の開拓にも貢献する。

参加費　：無料　どなたでも参加いただけます。